2013年8月23日金曜日

絵画が街にでる

深夜の作業 少し寝て 早朝から仕上げ
ついに絵が完成だああああーーー
パレットも森みたい


日和アートセンタからでない生活で もくもくとこもったエネルギーを限度ぎりぎりまで絵に貯めて 発電するようなきもち

絵の完成はいつも ぜんぜん派手じゃないし どちらかというと 粛々とした気持ちで終わる
まだ 絵と自分との距離が近いから 他のことしていても ちらちら気になっちゃう

今日は その余韻はほとんどないまま 絵を 街に設置

も〜〜〜 この 街に絵がおさまっていく感覚 良いですすごく

日和アートセンタの絵も 壁にきちんとかけると 見え方がぜんぜん違う
目線の高さ 壁の白さ いろいろしっくりきて 絵にスっとはいっていける
そうして もう 私だけの絵では なくなる

街に絵を設置って それよりもっとすごい!
だってうしろの あらゆるものと絵が 関係してきちゃう 絵が パアアアって 熱をもって一気にエネルギーを放出するみたいに
うしろの風景と化学反応みたいに
とにかくなるんです

絵が街に出る 1ヶ所目
 四次元横町に参加しているユッキの家
四倉お父さんにも 期間中ずいぶん お世話になって(主に食べ物の面で)
街歩きでも色々おはなし聞いて 

四倉家は 線路の脇にある 震災前はスレートの工場があった
石巻の石は層になっていてパキッと薄くさける石
その石を瓦や壁の材料にする 黒くて薄い雄勝石のスレートは いい色と質で
お皿としても使えちゃう

四倉家の庭は 色々な種類の植物が生えていて やわらかいかんじがする
もみじの木 庭石が かっちり造られすぎず自然と造園されているかんじが良くて
そこに絵を置かせてもらった
四倉家の絵は 「昼の絵」
太陽がさーんとふって ぜんぶのもの 光がまんべんなく照らしてる
そういう絵を描きました

ちょうど絵を置きにいったとき 四倉お姉さんのこどもがビニールプールですっぽんぽんで遊んでいて 絵の中の人と同じ光を浴びてた
きらきら 

一番嬉しかったのは 四倉お父さんが 倉庫から 昔描いた自分の油絵を ヘドロでよごれていたのをホースで水洗いして(豪快) ひさしぶりにその絵が日の目を浴びたこと
私の絵のとなりにそれを置いて 青空絵画展になりました
高校時代に描いたという絵 古くなっているけれど 綺麗に残っていて
石巻の魚市場を描いている 魚市場にいる 人間を描いている
なんだか 私の絵が街に飛びだして 四倉さんの絵に会いに行ったみたい
ずっとひきこもっていた絵が ひさしぶりに光を浴びて すごくきれいだった

絵を残しておく って 大切だね


ひだりが 四倉さんの絵

夜にみても 光ってた


絵が街にでる 2ヶ所目
梅屋横町のお庭
ここも 街歩きのときに気になったところで 昔は建物が密集していたこの通り
今は更地がほとんどで 横町の名前だけが 残っている
でも 一区画だけ 庭みたいなのが残っていて 木が植わっている
梅の木もある その場所に絵をぽんと置いた
「夜の絵」
灯りを ともしてみようと思った絵
笑えるくらい 唐突に絵があって 光ってます


絵が街にでる 3ヶ所目
お花屋さん
この絵は悩んだけど すごく柔らかい絵になりました
お花屋さんは 花がたくさんあって 絵に花や草がさわさわ 入り込んできちゃったような絵 現実の花と その奥の絵の花 さらに奥の夕焼けと松
それらが地続きであること 一番近くにあるものを手がかりに ほんとうはどんな遠くのものも想像できると 思ってます


それぞれの場所で 絵がエネルギーを放出して 人にみられて 場所に調和して
2週間ちょっとのあいだ 存在しますよーーーーに

とにかく はじまりました!



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