2013年9月29日日曜日

スーパー開眼

今朝はじゅんべの車で カメラさん みずちゃんと山入り

山にお越しいただいたみなさまには ふだん下界では やりたいなーと思ってて忙しくて
なかなかできなかったこと などをやってのんびりしてもらっています

じゅんべはとにかく 芸術祭準備やらなんやらで大忙しだったから

寝てた 昼寝のきもち良いこと天国のごとし 山

通販のカタログ読んで ひたすら寝てたね よかったよかった

手前でみずちゃんもグー 窓際でじゅんべグー

しずかな制作 ごみふみがいなーい

勤勉な今日の日直 カメラさんが お昼 用意してくれた お茶をなんどもいれてくれた

今日はめずらしいことに 一般のお客さんもたてつづけに二組来た
(一応 公開山ごもり合宿なのです)
完成作品がなくてもうしわけないかんじ
でも 山の雰囲気 のんびり感を味わってほしいです
カメラさんの編曲した「縁故節」を スピーカで流す とても良い

午後 じゅんべが帰って
しばらくもくもくと制作 やたら集中できる 絵を描くことがたのしくてしかたない

夕方 芸術祭スタッフ(会計担当)の圭ちゃんが来てくれた
圭ちゃん ただ遊びにきただけではない
重要な使命があるのです

昨日 カメラさんが甲府の図書館でみつけた 黒平(くろべら)の郷土史を 図書館から借りてきてくれて 夕方は 郷土史の授業をみんなでするのです

黒平は  ここ 御岳にある夫婦木の かつてあった場所といわれていて
いろいろな逸話ある
山の奥の奥の 村
その村のいろいろなむかしのこと すごい興味深い

夫婦木が移動させられた本当の理由も 想像できた
そして 一番おもしろかったのが 弁天さんと呼ばれていた予言者のはなし
この人物をめぐってのあれこれを みんなで話し合う

勉強 こんなに楽しいんだね
ものを知る そして いろいろ思いを馳せる その素朴な楽しみが ありあり実感
なんで 学校にあんな長いこといってたのに それができなかったんだろうか
今ならオール5とれる気がするよ

圭ちゃん 教育実習の先生みたい

今から60年くらいまえのはなしでも おばあちゃんにとっては 現実の過去であるんだね その 私たちが 本で歴史としてとらえているものが
おばあちゃんの存在と 土地に今いる 今もある風景との重なりの中で 劇的におもしろくなる
過去から今をつらぬく ながーい線が見える気がする そしてそれは ここから先にものびていると 実感したときの このわくわく感

興奮であたまが沸騰です

授業のあと 夜9時前まで おのおの制作したが 沸騰したあたまで 絵を描いていて
なんだかすごかった
そして この 秋の冷たい空気と 夜と 油絵と 虫の声 蛍光灯 が
わたしをハッと 自分の過去へ連れ戻した ありありと

それは 高校3年生の時で 私はセンター試験を受けたくないという理由だけで
進学先を美術にすることに決めて 決めたからには なんかやっているふりをしなくてはいけなくて そのころ住んでいた 長崎市内に唯一ある 美術の教室(受験予備校ではなく 油絵を描く 変わり者の先生たちがたくさんいたところ)にいくことになって
はじめは なんかかっこいいから というノリでデザインの勉強をしようとしたんだけど
教室で 先生に油絵を描かされて 生まれてはじめて 心底没頭した
で 毎晩 学校が終わってから 山の上にあるその教室に通って 夜の9時くらいまで
まったく今夜のような雰囲気で油絵を描いていました
そのときは 絵描きになるなんて思うどころか 美大にほんとうに行きたいのかさえ怪しかったけど
描いても描いても上手くいかない油絵が でもどうにかするとある瞬間に すごくきれいに描けるので 楽しかった
年季の入った浪人生たちになじめず ひとりですみっこで描いていたんだけど
描いているあいだは そのことしか考えなかった そういう経験は 今までになかったと思う
そのころは そういう経験の意味もまあ よくわからなかったし なんだかんだいって
一日のだいたいの時間は 流れに乗ってぼんやりすぎていたから
絵を描く瞬間の 特別なかんじは 今も覚えています
そして 今宵思い出したのは そうやって 寒い時期に絵を描いていたときの自分のあたまの感覚のことと 帰り道 バスを待っているときに 月がでていて 普段 風景をじっと眺めることなどなかったのに 暇だし とにかく絵を描いて 目がクリアーになっている ものをみることがクリアーになっているから 月をみたら
月が ちょっとづつ 移動しているのが はっきりわかって 興奮した

ものを 観察して 自分の目で見て 知って 喜ぶってことを 自覚的に理解したかんじがした

今 絵を描いていて大切なこと 勉強して 大切なこと 大人になったから よくわかる

けど それを こどものときに 一度でも自力で気がついていられてよかった

そのときのことを あらためて思い出して 
ほんとうに 絵を描くことに出会うことができて よかったなと 思った

たのしくてたのしくて
ずぅと描いていたかったけど みんなで下校した
夜 車に乗って

こんな期間は もう二度とないかもねえ と みずちゃんたちと話す
でもだからこそ 太陽がのぼって沈む 毎秒が 愛おしくてたまらないです
絵を描く時間だけでなく そのほかのすべての時間も

さーーー もう そろそろ 佳境ですね!

長い文章になりました
おやすみなさい

稲刈り 制作 流しそうめん




朝 おばあちゃんの田んぼ 稲刈り手伝い
親戚やごみアニキやケイトやゆーこちゃんらも一緒
稲の黄金に感動
たしかに大変な作業だが 喜びがある 秋の空
金の稲



ケイトとごみふみこ 風のごとし


おばあちゃんも 自ら稲を刈る

みんなでわーっとやったら なんと午前でおわりっ
尊い作業だった
そのあとおばあちゃんちへ帰り
みなで豪華ひるごはん 稲刈りは祭りだ
親戚やアーチスト みな入り混じって自己紹介


食後にみんなであまちゃん最終回みた
この一週間くらいしかみたときなかったが 面白かった


その後 ごみふみは東京へともだちの結婚式のために歌いにいきやした
出稼ぎだ んだんだ

今日は学校 欠席多し みずちゃんとわたし

稲刈り後のケイトとゆーこちゃんが遊びにきた
お茶飲んでまったり

またそのあと 制作を無事に終えたてっちゃんもあそびに来た
きもちよく昼寝してました


稲刈りの疲れもあったけど やっぱり学校はおちつく
今回 毎日もりだくさんで 時間がはやい
もっとゆっくり味わいたい
制作の時間が足りなくて焦るのは毎度のことだけど 今回いつもよりつよく
絵が描きたい!というきもちがある
疲れてても 風邪気味でも 二時間しか居れなくても
この 学校で絵を描きたいっ
そう思ってます

夜は てっちゃんとみずちゃんと下山して
桜座ライブ
すごく、よかた
そしてさらに みんなで流しそうめん
山が 自分たちの側になっている今の生活
街へくると 居酒屋へいきたくなる
わたしが街を好きな理由は この わちゃわちゃした人の気配のある夜のためです
今日の流しそうめん おおもりあがり なんか知らんひととかもいっぱいいて
でもひとつの空間で混ざる ひとときの

山と街 行き来することで見えてくる
フォーカスを自在に操る

六本木から無事にカムバックのカメラさんとも話す
夫婦木に関する新しい情報
昔 御岳にいたものすごい 三つ編みの 預言者のはなし
カメラさんが図書館の郷土コーナーで調べて来た
大興奮

山のひみつ 少しづつ解き明かされてく
ああ

街にいても 山のほうへ意識が飛んでいくときがある
それは 作品を 山に置き去りにしているからでもあーるのです
とにかくアウトプットを 真剣に

明日からイベントの5日まで 怒涛の山ごもりです

追伸
街に降りたら
「チーム風林火山」が恥ずかしくなってきました
だって。。。

あなたの生まれた日を占う

2013年9月27日金曜日

時を駆けるおばあちゃん

今朝は おばあちゃんの生まれ育った村や
こどものときの思い出の場所巡りをみんなでした

山に来てからというもの  朝の味噌汁に当たる光にすら感動する毎日

おばあちゃんの昔語りと 普段は車の速度でしか通らない場所を歩くことによって
なんだか時空を超えてしまいそうだった

おばあちゃんは心底うれしそうに
ずんずん道をすすんで 案内をしてくれる
記憶が溢れ出して 洪水
おばあちゃんのあとを ついてゆくごとに
時代が遡る おばあちゃんが 少女のようになってゆく

クラクラ

詳しい出来事は こうふのまちの芸術祭スタッフブログにて 毎日交代で書いているブログ
水川千春編に書いてます

もう 文章化のむずかしい出来事ばかり

とにかくそのとき話したのが
このような シンプルにものをみて まわりにあらゆる美しいものがあるなか
このことを 一人で表現するのではなく
四人がそれぞれ 違ったやり方でだすことによる
シンフォニー

そうなんだな

ブログ というか
言葉がこんなにもどかしいのは久しぶり
書いても書いてもとどかない山でのこと

それでも街に伝えたい 人に伝えたいのが
今のつよい欲求

いまあらためて つくること 共有すること 伝えること  の実感はんぱない

今はとにかく 手をうごかし インプット アウトプット

明日は朝は稲刈り




2013年9月26日木曜日

神社の沢で歌う

下界を朝出発し 車で山へ
空がスコーン 富士山でかー 緑きらきら
山にのぼるにつれ 目が 心が うきうき

学校について 朝の会 
午前の制作を終えて お昼

昨日 夫婦木神社のおばあちゃんが言っていた 御神木がもとあった場所 祠を探しに
車で 黒平(くろべら)という さらにさらに山奥の村へ行く

途中の景色がすごすぎる 原生林の森が きらきらひかり 遠くの山 近くの山

美しい 感動

たどりついた 黒平という村は 山の真ん中
数件の民家 その奥に なんとなく導かれるようにしていくと
神社の沢 というのを見つけた

ここでお昼を食べよう と降りて行くと きれいな沢と なんかよくわからないけど
天に召されそうなかんじの光
おにぎりを食べて ぶどうを食べる

なんだか山で目にするすべてのものが 現実味がない
わたしたち もう死んだんかな など冗談言いながら ほんとうに夢のようだ


ぶどうの種を周辺にまき散らし 生えてくるのを待ちます

ごみふみが この 神社の沢で 歌った 
歌い終わったら 風がざわざわした 光がきらきらした すごかった


午後 光をいっぱい目に貯め込んで 制作開始
途中 ごみふみの フォークソングリサイタル 生歌 しみる

外でも聴こえる

あっというまに夜で 下校
星がきれい きれい とにかくきれい

暗い森 雲 星 無言で眺める

夜 おばあちゃんと話しながら ごはん
昔のはなし 盆踊りと 男女の出会いのはなし 
おばあちゃんのきらきらした目 昔のいろいろなこと フル回転再生

その後 じゅんべも来て イベント会議など

静かな夜です


2013年9月25日水曜日

この世とあの世のあいだ 

今 一時的に下界に(甲府市街に)降りてきている夜です

たった一泊二日の山でしたが もう 7年くらいはいた気分です

下に降りてきて いろいろなひとに 山でのことを語ろうとするのだけれど
なんだかうまく伝える事が出来ないでいる

ごみふみとみずちゃんとカメラさんとわたしが 言葉なしで
目と耳と鼻と皮膚で体験した 山での出来事
四人に共有されているなにかが 言葉ではどうも 伝わらない

なにも特別はなすようなことは起きていないのかもしれない
でも 今日の朝から山ですごして 夕方 車で山をくだってくるまで
一瞬一瞬 ぜんぶ すごかった

「風立ちぬ」をみたあとのきもちに少し似てるかも

そうそう ぜんぶ 美しかった

美しいって言葉を 簡単に使うと変ななっちゃうけど
たぶん そういう一日でした

景色だけでなく 今日話した人 ピアノの音 キンモクセイのにおい
暮れていく空 みんなそれぞれの 制作の真剣さ
お昼ごはんの美味しさ 

うーん まだ うまく言えない


5時にしゃきっと起きて ヨガ 笑
のち おばあちゃんも含めて 美味しいごはん
八時すぎに学校到着 朝の山の景色 ドライブミュージック

朝の会
今日の日直はカメラさん カメラさんの日直の勤勉さがすごい

その後
それぞれの制作
絵を 描き始める まえの ぼんやり
あたまを一人きりにして 考える 絵のこと こんなにゆっくり 考えるのはひさしぶり

みずちゃんはあぶってる ごみふみは 掃除をしてくれてる カメラさんの部屋からは
音楽が聴こえてる


にぎってきたおにぎりをもって 近所の宮川さんというおばあちゃんのうちへ
昨日お昼を食べる事を約束していて いろいろ用意してくれていた!
美味しい 
おばあちゃんは うまくないがー と何度もいうが 美味い
ちょうどあまちゃんも見て 感動

食後
今日は 集落にあるもうひとつの神社 夫婦木神社へいく
す すごかった なんかうまくいえないけど すごい場所だ
石巻で出会った四倉さんが なんと この神社の屋根を 四倉さんのスレートの会社が担当していて そのスレート屋根もみる
この偶然はすごい

そのあと 昔旅館をやっていた ほそださんという人のお宅へおじゃまする
文化財になるような建築!すごかった

なんだか お年寄りしか住んでいない とても小さな 土湯よりももっとせまい谷に
人知れず 光っているものがたくさんある

甲斐の国 それは この世とあの世のあいだ という意味もあるそうだ
たしかにここに暮らすと あたまがからっぽになって 目のまえのものがどんどん入ってくる

午後 日直カメラさんがだしてくれたバームクーヘン食べたり 制作 夕暮れになる
ごみふみが 歌う カメラさんが録音する
人の歌を聴きながら 制作するのが すごい



学校の下校時は こんなにきれいだったんだな
学校がたのしかった というふうに心底思う事はなかったんだけど
ああ わたしたちは あのころこんなふうにからっぽで 毎日空をみたりしていたんだなあ と思う
あのころ 気に留めずすごしていたけど 毎日みていたもの 包まれていたもの
それを今 大人の私が 重なってもういちど体験しているようなかんじ

からっぽっていうのは そんなに悪くないな と思った

皆 どう言葉にしたらいいかわからないけれど 100パーセント なにかを共有した
あ 100パーセントはないか
でも 核心の部分で 無言で共有した

帰り際 景色 夕焼け そのあとの うすいカーテンを引いた昼間の室内のような空気
虹!
ぜんぶ すごかった しーんとして なにもしゃべらず 目の前のものをみた
すごく良い音楽を聴いた キンモクセイのにおいをかいだ

甲府の街が眼下にみえたときの気持ち 言い表せないや!
写真にとっても ぜんぜんだめだー


だから つくるぞ

山 すごいぞ とにかく
昨日撮影した いい写真


2013年9月24日火曜日

山にこもる合宿です!!

下界でのわちゃわちゃのあと


本日より 五味文子 水川千春 幸田千依 そして新たに合宿参加決定した山中カメラ の四人は
甲府市街から車で一時間ほどのところにある 山奥の 御岳文芸座にて 
公開制作合宿を行っています

初日の今日は 朝9時から にもつ積んで 車でゴー

文芸座の大掃除をやりました!

まずは朝ご飯 と 鳩サブレー


学校の掃除 興奮する

その後 やりたいこと 必要なもの などなど 朝の会で意見を発表する

踊り 英会話 スケッチ ヨガ 空手 合唱団 などやりたい



もう 集落の山々は美しいし 風はさわやかだし 木漏れ日は揺れるし アイディアはどんどんでるし
だんだんに 話すごとに 頭と心とからだがすっと透き通るよう
そして やりたいことで 満たされるよう

とても楽しい

夕方 置いてあるピアノをひくカメラさん 音色が切ないピアノ
この瞬間 時が止まった
永遠!



午後 近所のおばあちゃんちにいってご飯を頂いたりお茶したり
みな とてもやさしい

遅刻してきたみずちゃんも合流して 金桜神社にいって 合宿がもりあがること 無事 たくさんたのしいことをお祈りしました

この四人で 学校をやります!


とにかくきもちのよいところです
今日は 掃除して ピアノ弾いて ごみふみが歌って 最後はみなで 縁故節を合唱して
学校とはほんとうはこんなに楽しかったかと
からだとこころが 良い意味でからっぽになって 風通しがよくなった
目の前のひとつひとつのことが ささいなことが 楽しく 耳をすます 目をすます 笑う

そういうふうに なれた山の一日目 ここから10日ほど 10月5日の盆コン祭りまで
いろいろなことがおきそうです






夜まで 学校で過ごす 薄暗くなって 山の中 車はしらせて 空と黒い山と夜景と
いちいち目をうばわれながら 五味文子のおばあちゃんのうちへ

今夜から この すてきなおばあちゃんのうちで合宿です
おばあちゃんが用意してくれた 美味しいごはん食べながら
盆踊りのはなし 昔のはなし 濃い 濃い 昔の でもおばあちゃんの見てきた ほんとうの話
これから毎晩 この いろいろな時間があたまに詰まってるおばあちゃんと
一緒にごはんをたべながら過ごせて それやこれや これからの体験を 音楽で表すカメラさんやごみふみ あぶりだしで表すみずちゃん と一緒に過ごせること わくわくします

知恵熱で眠れないね

ぜひ 遊びにきてください まだなにもない でも それでも来たらいいです

甲府で遊ぶ

甲府について とにかく遊びました
一年ぶりの仲間  別の場所でであった人との再会 

違う土地で 友達と再会とか 別の友達とつながるとか 面白いです
笑いが止まりません
オープニングの日は みなと沢山はなし 若奴でごはん
カメラさんとまた会えてうれしい
なぎちゃんとまた笑えてたのしー!
そして ヒサツネと遊べたのもうれしいー
とにかく甲府という街 毎年同じ時期に来て 絵を描く
それだけのために集まる
とても良いお祭りです
つづけるっていいね

ケイドロックのライブみたり 呑んだり
深夜三時まで笑ったり 修学旅行みたいで

制作 してません!
まだ

明日から山ごもり合宿 
最後のシャバを たのしみました
これから がんばります たのしい 人にまみれるの

ヒサツネ とりもつ ほうとう

なぎちゃんの笑顔

なぎちゃんの茶室



深夜の 大もりあがり

2013年9月20日金曜日

つづいては甲府!山ごもりだよ

土湯から帰って来て 余韻にひたる間もなく 秋からの予定のため 前橋へ
またまた新しい土地で 色々なものを目にする
風景がまざってわけわかんなくなりそうな瞬間もあるけど
今 ここ を意識して 生きていこう

東京の自宅の布団で寝る至福
だがこういう時間はおそらく一瞬で良くて 身体も動くうち まだまだ頭と身体を使って生きたいもんです
と言いつつ この夏 ふ ふ ふ 太った〜〜〜〜〜!
石巻でのお菓子攻めから 土湯でのパーティなど 前橋ではなぜか毎日肉ばかり食べていた!
ひー おなかが重いよ
からだが重くなると こころも鈍くなるので ほんと嫌です

そんな合間に 夜の羽田空港に ケイトをお迎えに行ったりしてきました
ケイトとは 二年前のこうふのまちの芸術祭で出会った
とーーーても可愛い子 オーストラリアから来てます
今年のこうふのまちの芸術祭に参加するため カムバックケイト!

夜の空港 きれい

めまぐるしく動いているけれど 毎年毎年 同じ場所で会える人
再会できる人 そういう時に 時を感じる
そして もっと もっとやらなくてはいけないと キリッとするのも そういう時です

こうふのまちの芸術祭は 今年で4回目
甲府の宝 五味醤油のごみふみこちゃんが 圧倒的な巻き込みエネルギーで始めた芸術祭が まだその余波で3回も続いた
そして今年は ごみふみこベリーズからカムバック!ということで
また 新しい渦がね 巻き起こりそうです
わたしは今年は そんなごみふみと みずちゃんと 甲府の山奥 昇仙峡よりさらに奥の
御岳文芸座というところで 公開山ごもり合宿をします
歌ったり 炙ったり 描いたり 体操したり 部活動のように 楽しみたい
でもでもでも ほんとうに集中して 一枚の絵を かきあげる その力を 新しいところまで持って行きたい そう思っています
めまぐるしくて ついつい 振り返りもせず 進んでいますが 
ただ がんばることが 目的ではないのだ
本当に良いと 思える絵を 渾身の力で 描くことが 何より大切なことなのですからね

こうふのまちの芸術祭は 明日!21日からオープンで
10月の14日までやってます! 期間中いろいろなイベントもあるし
カメラさんの盆ダンスもあるのですよ〜〜〜

都心からも近いし ぜひお越し下さいね

ホームページ 詳細 こちら
http://kofuart.net/

ではでは 夏の(もう秋の風ふいてますが)絵画の冒険 最終章
甲府へいってきま〜〜〜す
写真は 赤城山(群馬です)



2013年9月16日月曜日

土湯最終日

土湯最終日前夜

きよ君やつよしくんらが 芋煮会をひらいてくれた
芋煮… じゃがいもがごろごろ煮込まれているのをひたすら食べるのかと思いきや
要するに豚汁でした

具沢山 おいしーーーー

東北のほうでは この 芋煮は 学校でみなでつくったり 行事になってたり 文化なのですね
芋煮が全国区でなかったことに最近気づいた と いう人もいた

きよ君によると 家で食べると豚汁 河原や外で食べるのが芋煮だそうだ

外で食べるの たのしいなー バーベキューもして わいわい
青年部の人たちや 地元の若者なども入り乱れて それを眺めるとなんだか面白い
ぜんぜんタイプの違うひとたちが わいわい やってる
学校のようだ
狭い地域ならではの ある 団結
阿部乳坊くんとそれをみながら なんだかおもしろいね と話した
帰り道 土湯という場所について 外から来た人の目でみたもののはなし 


次の日 早朝から起きて ひとり 最後の絵の仕上げ
この 藤棚アトリエとお別れか〜 さみしいな
と思いつつ ブルーシートを撤去したりして 絵を 展示する
今回描いた絵 というか土湯の印象の絵 すべてのものが 見上げる視点で描かれている
せまりくるような景色 ぜんぶが 質量と質感を持って 近くにあるかんじ
だから 絵自体も 高めの位置で展示したいと思って
藤棚から吊るという方法をとりました
またまた 加藤さんと 地元のプロの方が手伝ってくれて 素晴らしい設置できた
ありがとう

いえーい

絵が わたしの手を離れる瞬間!

まだまだ 気になるけど 今回は 外に展示しているせいか ちょっと離れると
すっと 景色になじみやがる

とにかく完成だ!


朝 みやもーと一緒に 歩く絵くんになって 土湯の街をうろうろした
だれも歩いてない土湯 ふたりで歩いて 絵と 街を なんやかんや

歩く絵の冒険です 

その後 お世話になったひとらに挨拶し
ずぅと共に公開制作してきた そうちゃんのところに やっと絵をみにいく
とてもいい!
私もそうちゃんも 土湯を見つめている
でも その視点 ものの見方 距離感がぜんぜん違う
そうちゃんの絵は 一見俯瞰図だけれど 広ーい空間に展示されている絵に
一歩一歩 近づくごとに 印象が変わる不思議な絵
近寄るとそれはたしかに絵の具そのものなのに 一歩さがるだけで
その場にいるような臨場感もあるし またさらに引くと 空から土湯を眺める感覚にもなる
一枚の絵が 伸縮している
見る側の意識と一緒に

あと数日 完成までがんばれ〜〜〜 一足お先に 帰ります

おなじように絵を描いて 土湯のこと考えて こんなに絵が違うこと おもしろっ
でもやっぱ よくわかること沢山
自分の絵についても 自分がどのようにものを見ているか 見たいか についても
よくわかった気がする

ありがとう


高橋くんと こけし 添い寝


午後
ほこい君が車で駅までおくってくれるということで ぶーんと土湯を去る
大きな水瓶の底のような土湯 振り返ってみつつ

下界におりた!
ふわふわ 
ほこい君と レストラン キャビア という店でみそかつを食べ(すごい美味かった!)
新幹線にのったら あっというまに 東京についてしまって びっくりした

人人人 の東京 これはこれでだいすきな 人の森 おちつく
けど 東北のほうに 土湯という 場所があること なんだか時々 ふいに思い出しそうです
まあ あたりまえだけど

風の谷 のような 土湯

絵のタイトルは 「谷の景色」にしました

土湯は 可能性をもった土地だと 一週間の滞在で しみじみ思います
それは 震災後の世界から ずーと先の未来をみたときに とくに思うことです
でも それを可能にするかどうかは 今生きている 人 のきもちですね
土湯の人にも ひしひし その 可能性を感じます
そこに ひょっこりはいりこんだ アーティストという存在がまた
良い風に土湯をかきまわすこと
その可能性も かんじました

また来年 そう色々な人に 言いました

また来年 会いたいです ありがとうございました


2013年9月13日金曜日

制作7日目 虫

昨日はぐっすり寝たので 朝から爽快

明日 土湯を去るので すべての時間 愛おしい
朝の山 川 あいかわらずの霧

今日は一日 仕上げをした
ゆっくり じっくり

こういうペースでやっていると 虫が気になってきて ついついみてしまう

蟻 さいこうに面白い
人間みたいなことする
今日は ふたりでなんか大きな葉っぱを運んでいる蟻をみつけて 見ていると
排水溝のところを渡り始めたので 危ないなーと思ったら 一匹が 葉っぱとともに落ちた
すると もう一匹が なぜかその場から去らず うろうろうろうろ うろたえている
ドラマチック!

もうひとつ あんまいないんだけど 蚊が飛んで来たので ぱちんとたたいて下に落とすと ちょうど蟻がいて すごい早さで飛びついて なんとか持ち上げて連れてった
すごいがっつきようだった

昨日は 瀕死でばたばたしている蟻のまわりに それを気にする蟻が一匹いて
たまにくっついて運ぼうとしては また離れて うろうろする というのを延々繰り返していた

蟻の世界 すごい

それ意外にも 絵に虫がくっついてたり ついつい 見てしまう
普段だったら うわっ とか言ってふりはらうけど なんだか 虫との距離が近いから
観察の目になってしまう
小さい蛾 絵の中にしゅるん
蟻は絵の具を踏めない
謎の虫は 絵の具を踏んで歩く
そうやってぼんやりしたり 景色に見とれたり 虫をみてくすくす笑ったり
きよくんとしげちゃんとお茶したりして 今日という日を あますとこなく 楽しむ

毎朝 心のこもったモーニングティーとお菓子を差し入れしてくれていた 支所の女の人
今朝は抹茶でした
ていねいに いれられたお茶とわかる ほんと 心がつたわるのです!

最終日だからか 差し入れも多い


つよしくんのお母さんが来てくれて おしゃべりする
土湯は昔 湯治場だった話
ここはやっぱり 独特な地


ほかにも地元の人とおしゃべりしつつ 絵を仕上げる
が 夕方暗くなってきてしまったので 早朝にもう一度一人で確認することにして
今日はおしまい

ずっと 支所の中でおしゃべりしたり ソフトボールの練習したり なんやかや
遊んでくれた きよ君としげちゃんと写真撮った
このふたり ほんと仲良しで 面白い
都会ではありえない ほんもののおだやかな人たち

いろいろありがとう


今夜はこれから きよ君が 福島の名物 「芋煮会」をやってくれる
川沿いで 芋煮を食べます
バーベキューもやります!

わーい 最後の夜 外で過ごせて嬉しい


2013年9月12日木曜日

制作六日目 佳境

昨晩の夜更かしのせいで 3時間睡眠だけど ふりしぼって起きた

土湯の天気 ころころ変わる 朝は晴れ でも途中 にわか雨もあった

絵は だんだんに密度を増して 土湯の せまりくる景色 山 岩 木 が
息苦しいほどの絵になりつつある
でもまだまだまだ 実際の景色に追いついていない

絵を描くこと それについて考える いつも考える 滞在しているととくに考える

今回はたまたま そーじ君も 同じ時期に公開制作していて 毎晩一緒に呑んで話すので
絵のはなしをよくする
それがとても面白い ぜんぜん違う でも 共感する
たのしい


今朝も毎朝のルーティーン 支所の人が紅茶とお菓子をくれる
きよ君と話す 加藤さんと話す
コーヒーをもらう
蟻がくる トンボがくる 

昨日一緒に映画みにいった 長尾さんと いろいろ話す
長尾さんは今 ドイツに住んでいる なんだか話がつきない
また 会う約束をして おわかれ
絵のまえで


夕方 スクーターにのって あいこさんがあそびにくる
あいこさんは 元気なおばあちゃん 私が絵を描いている場所の 川をはさんで向こう側に住んでいて 家の窓から絵がみえるらしい
おととい 私が歩いているのをみつけて おーーい!と窓から呼んだよ と言われた
川の音で聞こえなかったね ごめん
あいこさんと夕暮れ きれいな山をみながらおしゃべりして
そのあと温泉はいって カレーをつくる
静かな夜です


今回の滞在は ほんとうに 純粋にものをみる訓練をかねている感じがする
実際のもの どれだけ見つめて 把握して 自分のものにして 伝えるか

夜も昼も 通りを歩く時 景色をみる
土湯の景色は 見上げる構図ばかり
首がつねに上を向く
空もみえる


視点が ちがう 下界にいるときと
おもしろい うむむむ

さて 明日はいよいよ 制作最終日
太陽の動きに従って 一日を外で過ごします そして 絵をつくりあげます!


制作五日目 そよ風

土湯は 雨がふりやすい地形だけれど
風はほとんどなくて 過ごしやすい というか 外で絵を描いているので
雨より風がこわいから よい

今日は きもちいい風がふいていた
地面に座って描いているので 土や木の葉 蟻などがよくみえる
今日は 風で木の葉が舞って パレットの上に乗っかっていたり 木や草がゆれるのに
ついつい見とれてしまう
虫のお客さんも多いのだが 小さいミツバチが 地面すれすれのところを飛んで
木の葉がふわっと浮くのをみた

トンボが絵にとまった

しかしまあ 見とれているひまはないんだぞ ということで 黙々絵を描きます

毎朝 コーヒーやらお菓子を差し入れしてくれる人がいる

しげちゃんがもってくるコーヒーは 食品の放射能値をはかるときにつかうカップにはいっている うまいことすっぽりおさまってて面白い


連日 たくさんの人とはなしをする だんだん 福島の人にとって 土湯という場所がどういうところか わかってくる
温泉街だから 県外からの観光客ばかりかと思いきや
宿泊のほとんどは 福島の人らしい
日帰りで足湯にくるひとも多く 子供時代に合宿で来てたのよ という人もたくさん

今日話した女の人は かつて自分がとまったことのある旅館が廃墟になっていて
そこに展示をみにいく ということが さみしかった と言っていた
でも それが なんだか いいような気がした
寂しさを 見つめる かつてあったもの 今 もう一度見つめる

夜や朝 土湯をひとりで歩いていると ここは 風の谷か と思うときがある
地形的に 空間の放射能値がとても低い土湯
風がおだやかで 雨が多い 下界とは少し違う空気の土湯
浮世離れしているとかんじる時がある

さて 夜 きのうもりあがってしまって みんなで市内までいって「風立ちぬ」をみた
はじめてみる そーじ君 みやもー ほこい君と 長尾さんと私はリピーターです

こじんまりした映画館で みな 思い思いの席に座る 私は一番後ろに座って
みなの頭をながめることにする

夜 中の湯に帰って 夜遅くまで風立ちぬトーク おもしろかった

深夜 寝る
明日も5時起き
ぐ〜

2013年9月10日火曜日

制作四日目 くもり

最近はもっぱら 土湯滞在の人数も減ってきて 夕方 日が沈んだあとは
お風呂に入り ごはんをみなで食べるのだが
家族じみてきている

今日は 私 みやもー そーじくん ほこいくん ユミソン の5人

無限カレーも 昨日からはじめて 夜はみんなでカレーを食べる
温泉あがりのビール さいこう

夜に制作ができないから 時間がなくてそろそろやばいけど
宇宙の動きには逆らえないので 夜はのんびりすごせる

みなそれぞれ 制作 仕事 ひとりきりのことを精一杯やって
夜は くだらないはなしなどで 頭を休めることができる

飲み過ぎもしない 明日もみな がんばるから

なんだか 健康的だ

それぞれのやるべきことがあり 基本的にはひとりだけど
ごはんを一緒に食べて ただ話す それだけで 燃料になるんだな

毎日一緒にコーヒーをのんでいる 放射能測定技師のしげちゃんと
今日も制作の合間にはなす
お互いのこと ほとんど知らないけど だからこそ どんな話も面白い
今日は 放射能のはなし
福島のこと 今 自分がいる土地 この土湯 という状況から 考える事ができる
どれだけ想像しても わからないような根深い問題
少しでも 考える 考え続けるために 知る事 話す事 たいせつだ

まだ答えはでないし たぶん 結論でないけど
ぽかぽか陽気のなか コーヒーをのみながら きれいな景色に囲まれながら
日常の中で 放射能のはなしをする
その状況こそ 今のわたしのリアリティー

今日もあいかわらず 朝から いろいろなものを差し入れしてもらう
居ないあいだに まんじゅうが置いてあったり お供えか!


名物のおまんじゅう

今日は 比較的話しかけてくる人は少なかった
制作が 瀬戸際というのもある
景色はきれいだし 生活リズムは順調だし 土湯の人は優しいし 滞在はたのしいけれど
自分の絵のことは いつも綱渡り
心は休まらない
けど それは 人と共有できない 自分自身のこと
それが 良いんだけど
はらはらするなあ がんばるぞ

今日はほぼ 絵のまえで過ごした
おにぎりを 温泉の湯気がでるところで暖めました

土湯はきれいだな
絵は どうやったらそれを表せるのかな
上手な嘘を つかなくちゃいけない
嘘 というか 変換

むむむ

夜 カレーを食べつつ 呑みつつ ジブリの話でもりあがる 同世代トーク
ほこい君は 鳥人間コンテストのパイロットをしたことがある
飛行機のはなし 人間が空を飛ぶはなし おもしろい
大盛りあがりで 日本酒呑んで でもまだ23時か
明日はほこい君も私も 日の出から作業する
だから今日は もう寝よう

エネルギーは たまりにたまっている
太陽のでているあいだ それを絵に 全力で ぶつけます

おやすみなさい