2013年9月12日木曜日

制作五日目 そよ風

土湯は 雨がふりやすい地形だけれど
風はほとんどなくて 過ごしやすい というか 外で絵を描いているので
雨より風がこわいから よい

今日は きもちいい風がふいていた
地面に座って描いているので 土や木の葉 蟻などがよくみえる
今日は 風で木の葉が舞って パレットの上に乗っかっていたり 木や草がゆれるのに
ついつい見とれてしまう
虫のお客さんも多いのだが 小さいミツバチが 地面すれすれのところを飛んで
木の葉がふわっと浮くのをみた

トンボが絵にとまった

しかしまあ 見とれているひまはないんだぞ ということで 黙々絵を描きます

毎朝 コーヒーやらお菓子を差し入れしてくれる人がいる

しげちゃんがもってくるコーヒーは 食品の放射能値をはかるときにつかうカップにはいっている うまいことすっぽりおさまってて面白い


連日 たくさんの人とはなしをする だんだん 福島の人にとって 土湯という場所がどういうところか わかってくる
温泉街だから 県外からの観光客ばかりかと思いきや
宿泊のほとんどは 福島の人らしい
日帰りで足湯にくるひとも多く 子供時代に合宿で来てたのよ という人もたくさん

今日話した女の人は かつて自分がとまったことのある旅館が廃墟になっていて
そこに展示をみにいく ということが さみしかった と言っていた
でも それが なんだか いいような気がした
寂しさを 見つめる かつてあったもの 今 もう一度見つめる

夜や朝 土湯をひとりで歩いていると ここは 風の谷か と思うときがある
地形的に 空間の放射能値がとても低い土湯
風がおだやかで 雨が多い 下界とは少し違う空気の土湯
浮世離れしているとかんじる時がある

さて 夜 きのうもりあがってしまって みんなで市内までいって「風立ちぬ」をみた
はじめてみる そーじ君 みやもー ほこい君と 長尾さんと私はリピーターです

こじんまりした映画館で みな 思い思いの席に座る 私は一番後ろに座って
みなの頭をながめることにする

夜 中の湯に帰って 夜遅くまで風立ちぬトーク おもしろかった

深夜 寝る
明日も5時起き
ぐ〜

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