2013年9月29日日曜日

スーパー開眼

今朝はじゅんべの車で カメラさん みずちゃんと山入り

山にお越しいただいたみなさまには ふだん下界では やりたいなーと思ってて忙しくて
なかなかできなかったこと などをやってのんびりしてもらっています

じゅんべはとにかく 芸術祭準備やらなんやらで大忙しだったから

寝てた 昼寝のきもち良いこと天国のごとし 山

通販のカタログ読んで ひたすら寝てたね よかったよかった

手前でみずちゃんもグー 窓際でじゅんべグー

しずかな制作 ごみふみがいなーい

勤勉な今日の日直 カメラさんが お昼 用意してくれた お茶をなんどもいれてくれた

今日はめずらしいことに 一般のお客さんもたてつづけに二組来た
(一応 公開山ごもり合宿なのです)
完成作品がなくてもうしわけないかんじ
でも 山の雰囲気 のんびり感を味わってほしいです
カメラさんの編曲した「縁故節」を スピーカで流す とても良い

午後 じゅんべが帰って
しばらくもくもくと制作 やたら集中できる 絵を描くことがたのしくてしかたない

夕方 芸術祭スタッフ(会計担当)の圭ちゃんが来てくれた
圭ちゃん ただ遊びにきただけではない
重要な使命があるのです

昨日 カメラさんが甲府の図書館でみつけた 黒平(くろべら)の郷土史を 図書館から借りてきてくれて 夕方は 郷土史の授業をみんなでするのです

黒平は  ここ 御岳にある夫婦木の かつてあった場所といわれていて
いろいろな逸話ある
山の奥の奥の 村
その村のいろいろなむかしのこと すごい興味深い

夫婦木が移動させられた本当の理由も 想像できた
そして 一番おもしろかったのが 弁天さんと呼ばれていた予言者のはなし
この人物をめぐってのあれこれを みんなで話し合う

勉強 こんなに楽しいんだね
ものを知る そして いろいろ思いを馳せる その素朴な楽しみが ありあり実感
なんで 学校にあんな長いこといってたのに それができなかったんだろうか
今ならオール5とれる気がするよ

圭ちゃん 教育実習の先生みたい

今から60年くらいまえのはなしでも おばあちゃんにとっては 現実の過去であるんだね その 私たちが 本で歴史としてとらえているものが
おばあちゃんの存在と 土地に今いる 今もある風景との重なりの中で 劇的におもしろくなる
過去から今をつらぬく ながーい線が見える気がする そしてそれは ここから先にものびていると 実感したときの このわくわく感

興奮であたまが沸騰です

授業のあと 夜9時前まで おのおの制作したが 沸騰したあたまで 絵を描いていて
なんだかすごかった
そして この 秋の冷たい空気と 夜と 油絵と 虫の声 蛍光灯 が
わたしをハッと 自分の過去へ連れ戻した ありありと

それは 高校3年生の時で 私はセンター試験を受けたくないという理由だけで
進学先を美術にすることに決めて 決めたからには なんかやっているふりをしなくてはいけなくて そのころ住んでいた 長崎市内に唯一ある 美術の教室(受験予備校ではなく 油絵を描く 変わり者の先生たちがたくさんいたところ)にいくことになって
はじめは なんかかっこいいから というノリでデザインの勉強をしようとしたんだけど
教室で 先生に油絵を描かされて 生まれてはじめて 心底没頭した
で 毎晩 学校が終わってから 山の上にあるその教室に通って 夜の9時くらいまで
まったく今夜のような雰囲気で油絵を描いていました
そのときは 絵描きになるなんて思うどころか 美大にほんとうに行きたいのかさえ怪しかったけど
描いても描いても上手くいかない油絵が でもどうにかするとある瞬間に すごくきれいに描けるので 楽しかった
年季の入った浪人生たちになじめず ひとりですみっこで描いていたんだけど
描いているあいだは そのことしか考えなかった そういう経験は 今までになかったと思う
そのころは そういう経験の意味もまあ よくわからなかったし なんだかんだいって
一日のだいたいの時間は 流れに乗ってぼんやりすぎていたから
絵を描く瞬間の 特別なかんじは 今も覚えています
そして 今宵思い出したのは そうやって 寒い時期に絵を描いていたときの自分のあたまの感覚のことと 帰り道 バスを待っているときに 月がでていて 普段 風景をじっと眺めることなどなかったのに 暇だし とにかく絵を描いて 目がクリアーになっている ものをみることがクリアーになっているから 月をみたら
月が ちょっとづつ 移動しているのが はっきりわかって 興奮した

ものを 観察して 自分の目で見て 知って 喜ぶってことを 自覚的に理解したかんじがした

今 絵を描いていて大切なこと 勉強して 大切なこと 大人になったから よくわかる

けど それを こどものときに 一度でも自力で気がついていられてよかった

そのときのことを あらためて思い出して 
ほんとうに 絵を描くことに出会うことができて よかったなと 思った

たのしくてたのしくて
ずぅと描いていたかったけど みんなで下校した
夜 車に乗って

こんな期間は もう二度とないかもねえ と みずちゃんたちと話す
でもだからこそ 太陽がのぼって沈む 毎秒が 愛おしくてたまらないです
絵を描く時間だけでなく そのほかのすべての時間も

さーーー もう そろそろ 佳境ですね!

長い文章になりました
おやすみなさい

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