2013年9月25日水曜日

この世とあの世のあいだ 

今 一時的に下界に(甲府市街に)降りてきている夜です

たった一泊二日の山でしたが もう 7年くらいはいた気分です

下に降りてきて いろいろなひとに 山でのことを語ろうとするのだけれど
なんだかうまく伝える事が出来ないでいる

ごみふみとみずちゃんとカメラさんとわたしが 言葉なしで
目と耳と鼻と皮膚で体験した 山での出来事
四人に共有されているなにかが 言葉ではどうも 伝わらない

なにも特別はなすようなことは起きていないのかもしれない
でも 今日の朝から山ですごして 夕方 車で山をくだってくるまで
一瞬一瞬 ぜんぶ すごかった

「風立ちぬ」をみたあとのきもちに少し似てるかも

そうそう ぜんぶ 美しかった

美しいって言葉を 簡単に使うと変ななっちゃうけど
たぶん そういう一日でした

景色だけでなく 今日話した人 ピアノの音 キンモクセイのにおい
暮れていく空 みんなそれぞれの 制作の真剣さ
お昼ごはんの美味しさ 

うーん まだ うまく言えない


5時にしゃきっと起きて ヨガ 笑
のち おばあちゃんも含めて 美味しいごはん
八時すぎに学校到着 朝の山の景色 ドライブミュージック

朝の会
今日の日直はカメラさん カメラさんの日直の勤勉さがすごい

その後
それぞれの制作
絵を 描き始める まえの ぼんやり
あたまを一人きりにして 考える 絵のこと こんなにゆっくり 考えるのはひさしぶり

みずちゃんはあぶってる ごみふみは 掃除をしてくれてる カメラさんの部屋からは
音楽が聴こえてる


にぎってきたおにぎりをもって 近所の宮川さんというおばあちゃんのうちへ
昨日お昼を食べる事を約束していて いろいろ用意してくれていた!
美味しい 
おばあちゃんは うまくないがー と何度もいうが 美味い
ちょうどあまちゃんも見て 感動

食後
今日は 集落にあるもうひとつの神社 夫婦木神社へいく
す すごかった なんかうまくいえないけど すごい場所だ
石巻で出会った四倉さんが なんと この神社の屋根を 四倉さんのスレートの会社が担当していて そのスレート屋根もみる
この偶然はすごい

そのあと 昔旅館をやっていた ほそださんという人のお宅へおじゃまする
文化財になるような建築!すごかった

なんだか お年寄りしか住んでいない とても小さな 土湯よりももっとせまい谷に
人知れず 光っているものがたくさんある

甲斐の国 それは この世とあの世のあいだ という意味もあるそうだ
たしかにここに暮らすと あたまがからっぽになって 目のまえのものがどんどん入ってくる

午後 日直カメラさんがだしてくれたバームクーヘン食べたり 制作 夕暮れになる
ごみふみが 歌う カメラさんが録音する
人の歌を聴きながら 制作するのが すごい



学校の下校時は こんなにきれいだったんだな
学校がたのしかった というふうに心底思う事はなかったんだけど
ああ わたしたちは あのころこんなふうにからっぽで 毎日空をみたりしていたんだなあ と思う
あのころ 気に留めずすごしていたけど 毎日みていたもの 包まれていたもの
それを今 大人の私が 重なってもういちど体験しているようなかんじ

からっぽっていうのは そんなに悪くないな と思った

皆 どう言葉にしたらいいかわからないけれど 100パーセント なにかを共有した
あ 100パーセントはないか
でも 核心の部分で 無言で共有した

帰り際 景色 夕焼け そのあとの うすいカーテンを引いた昼間の室内のような空気
虹!
ぜんぶ すごかった しーんとして なにもしゃべらず 目の前のものをみた
すごく良い音楽を聴いた キンモクセイのにおいをかいだ

甲府の街が眼下にみえたときの気持ち 言い表せないや!
写真にとっても ぜんぜんだめだー


だから つくるぞ

山 すごいぞ とにかく
昨日撮影した いい写真


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